たくどんの山歩き便り

ガチとまではいかない山歩きを発信します

石尊山(長野県軽井沢町、標高1667メートル)を登る

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行程の概要

【標高】992メートル→1667メートル(差675メートル)

【時間】5時間40分

【距離】14.3キロメートル(GPS計測)

【天気】晴


 

壮観な浅間山の山容が頂上で待っていた

追分宿の駐車場からスタート

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桜の淡いピンク色とたんぽぽのビビットな色が春を感じさせる

4月下旬の軽井沢町は、桜がまだまだ見頃で、冬から春へ季節が移ったことを実感させてくれる。

石尊山(せきそんさん)の登山口は、追分宿駐車場から歩いて約10分。

登山口の入り口には、有毒ガス、熊、急な天候の変化などに注意することが書かれた看板が立っている。

少し神妙な気持ちになった。

登山口から4キロちょっと先の赤滝(通称"血の滝")までは、ほぼ平坦な道を頂上に向けてまっすぐ登っていく。 

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登り始めは松ぼっくりが転がる平坦な道が続く

周りは松と広葉樹の雑木林で、ときどき野鳥が鳴き声が聞こえる。

ほんとに静かだ。

登山道には、火山噴火で飛んできただろう黒っぽい石が所々に転がっている。少し歩きにくい…


 


森の中に現れた黄金の血の滝 

林道と3回ぶつかって後、600メートルほど進むと第一の見どころの"血の滝"に到着。

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最初の見どころ。血の滝が黄金色に輝く
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血の滝に続く沢の流れ

 

赤というよりは黄金の流れで、なんとなくありがたい気持ちになり、心の中で合掌。

曇の日や月明かりもとでは、どんな色に見えるのだろうか。

滝の高さは10メートルほどだろう。

登山道から沢の方に降りていくと、正面から滝を眺められる場所にでる。

横の洞穴には不動明王の石像が二体鎮座。

滝をじっと眺めているようだ。

 

血の池、おはぐろ池、そして頂上へ

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血の池まで赤茶けた登山道を進む

血の滝を後にして少し進むと、湿地帯の中が登山道になっている。

地面が茶色から赤褐色に変わったころ、"血の池"と"おはぐろ池"に到着。

看板はあるが水がないため、池とは分からない。

ただ赤褐色の水路があるだけだ。

一方、おはぐろ池はちゃんと池にはなっているが…ただの池。

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干上がった"血の池"とこじんまりとした"おはぐろ池"

血の池から少しだけ斜面がきつくなる。

登山道は枯れ葉が敷き詰められ、石が隠れているので注意が必要だ。

慎重に歩きたい。

30分ほど登ると石尊平に着くが、まだ眺めはない。

頂上まで後少し。

堂々とした浅間山の山容に感動

山頂に到着して振り向くとどっしりとした荘厳な浅間山

前方には軽井沢・佐久平の景色が見える。

この日は少し霞んでいた。

日陰がないので、夏場は少し暑いかもしれない。

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石尊平から少し登ると眺めのいい頂上に到着

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頂上では浅間山が荘厳な山容をみせる

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軽井沢・佐久平がみわたせる

間山を眺めながら、いつか前掛山まで登ろうと思う。

平坦な登山道をコツコツ歩いた先で、ようやく雄大浅間山に出会える、そんな山行だった。